2017.03.22 05:27どちらもおなじ子どもにやさしくできなかった朝。悲しかろうな。さみしかろうな。しょんぼりしていた小さな背中を思い出しため息をつく。自分の感情を押し込めて子どものわがままに振り回された朝。威勢よくふられた両手のバイバイを思い出しため息をつく。やれやれ。朝靄に漂ったふたつのため息を空から見ていた神様がどちらもおなじ子を思う母のこころとにっこり微笑んで両手ですくってみ胸におさめた
2017.03.13 04:56あたりまえを作るもうずいぶんと前から三女のパジャマのボタンが取れている。気づいているけれど、日々の慌ただしさが針と糸を遠ざけていた。ある日、何を勘違いしたのか洗面所でパジャマに着替えていた三女が飛び跳ねて言った。「わあ!かか、ボタンつけてくれたんだね、ありがとう。」何かを見まちがえて、ついてないボタンをつけてくれたと勘違いしたのだ。その喜び方があまりにも無邪気で嬉しそうだったので繕いを後回しにしていた私の心は大い...