傷ついた感覚の中で。

時々、傷ついた感覚を思い出す。
子どもたちの日常を護ることに
あくせくあくせくしているうちに
無防備に傷つく感覚をおかしなほど
忘れていくから。
信じてもらえてなかったことや
仲間にいれてもらえなかったことや
背を向けられたことや。
部屋の隅っこで
カーテンを体にぐるぐる巻きにして
誰にも気づかれないように
    泣いてたんだ、あの日。
鼻の奥がツーンとして
  胸がぎゅーって狭くなって
  目が熱くなる。
抱きしめてくれる腕を待っていた。
傷ついた感覚の中で。
ふと、誰かにめちゃくちゃに
優しくしてもらいたくなるんだ。
ふと、誰かにめちゃくちゃに
  愛してほしくなるんだ。

自分が母ちゃんになってしまったオトナは、     そんな風に愛を求めて泣くことが
なかなか難しいから
自らの優しさの海に
自分を泳がせてもいい。
時々は、そうやって自らの愛の中に
  自分を泳がせてもいい。

草原のコトノハ

母たちの唄 益子由実 YUMI MASUKO

2コメント

  • 1000 / 1000

  • 益子由実

    2016.04.13 06:40

    ❤️❤️
  • 沖 直美

    2016.04.13 06:19