2016.09.10 19:52ゆきのひ自分にとって大切なことを忘れかけた時、言葉もなく隣にいて寄り添ってくれる・・・そんな1冊。もう何度も何度も図書館で借りています。人が人と共に生きていた昭和の雪の日を、ただただ淡々と描いているだけなのにどうしてこんなに涙が溢れてくるのでしょう。
2016.09.10 19:47手ぶくろを買いに靄のかかったような絵にまず、癒されます。きつねの子どもには、ニンゲンの冬の町はこんなふうに美しく見えたのかしら?ニンゲンの町に住んでいることがなんだか誇らしくなります。と同時に、母ぎつねの「ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間はいいものかしら。」と繰り返されたつぶやきに、「はい。ほんとうに人間はいいものです。」と答えられる自分でありたいと思うのです。
2016.09.10 19:46はじめてのおつかいだれもがこんな「はじめて」を心の中に持っていると思います。胸の内にふるふるしている初々しさ。期待と不安が交差する真ん中で、ひたむきに物事に向かっていく子どもの姿にハッとさせられるのです。いつもの風景がとても新鮮に見えるはず。絵も細部までじっくり見ると子どもを取り巻く地域の人々の生活ドラマが描かれていておもしろく高度成長期に子ども時代を過ごした40代にはたまらなく懐かしい昭和の町の雰囲気を味わえます...
2016.09.10 19:42よだかの星読み終えると毎回胸をえぐられるような余韻が揺れます。やさしい心とは、美しい心とは、いったい何者なのでしょう。そういう心の持ち主は、いつでも、どの世界でも難を受けています。自分の食糧である羽虫が自分に殺される痛みに耐えられず、自らを死へ迎わせるよだかの心に触れるたび、私はやさしさや美しさの本当の意味が分からなくなってしまいます。そして、せめてよだかのような心を胸の内に抱きしめて生きていたいと自分の襟...
2016.09.10 19:39おやすみなさいのほん子どもの頃、寝る前に父がよく読み聞かせてくれた絵本の1冊。私が眠るより前に、読んでいる父がいつも「ねむたいことりたち・・・」と読みながら寝ていました。心のスピードが速くなっている時、頭がフル稼働している時に読むと、不思議とテンポがゆっくりと落ち着きます。冒頭の「よるになります。なにもかも みな ねむります。」というシンプルなフレーズに、夜でも昼のように動いている今の社会を生きる中でふと、「そうだよ...
2016.09.10 19:35月夜のみみずく真夜中の本当の楽しさをしっとり教えてくれる大自然とそこに生きるものたちとの交流。ページを開いたとたん、しーんとした銀世界に引き込まれます。ネオンの中を飲み歩いている場合じゃない!!!という気持ちになる、心に染み入る1冊です。自分の心の中にある懐かしい場所を思い出したい、すべてのひとへ…。
2016.09.09 01:48鳥たちは空を飛ぶ希望に向かって、飛べ。でもなく希望に向かって、進め。でもなく希望に向かって、逃げろ!鳥たちを飛べるようにした正体が明らかになる時、地球にヒトとして生まれたことの意味を静かに考えさせられます。