2016.03.28 05:58春のざわざわ柔らかい陽射しとは裏腹にこの心のざわざわはなんだろう。またひとつ前の扉に手をのばしかけてる、期待と希望に膨らむ水面に閃光のように射し込むのはひとすじの不安だろうか。綱渡りのようなあやうさだろうか。甘酸っぱい季節だ。
2016.03.15 23:46母の愛唄あなたをこの胸に抱いた時からひとりじゃなくなった。小さな覚悟と重圧を伴って”ひとりじゃない”私たちになった。”ひとりじゃない”を何億年果てしなく繰り返して今、この世に生まれ落ちた。母の健やかな我欲はあっさりと身をひそめ寝る暇もなく育てに励む。何億の慈しみと何億の哀しみを脈々と鼓動させながら。ー望むように生きてーと。
2016.03.14 19:50そうやって書いていくたくさんの人に影響を与えていることやどんどん進んでいくことが素晴らしいことみたいに感じる時代の中でそれとはちょっと違う自分が何かダメなように思ってた。
2016.03.09 19:12伝承1本の電話で彼女の危篤を知った。彼女は近所に住む友人。いや、友人というには彼女のことを知らなすぎるかもしれない。だけど、キーをぽちっと押して会わずして、ナマの声でやり取りもせずになったふわふわした関係の友達とか知り合いという類ではない。直で会って、ナマの声で会話して、人生の瞬間瞬間を共有したことがある、そういう友人。彼女について知っていること。器を作っている。(私の家に彼女の器やお皿がたくさんある...
2016.03.06 20:13君に首ったけ重たい雲を突き抜ける勢いでどんな場所でもキミの声が光の速さで飛んでくる母さんをずっと自分の中にとどめておきたくてだだをこね、ぐずぐず言い、小さなくちびるをとがらせて、いつもプンプン怒ってるスーパーで子どもの泣き声思わずキミを思って探してしまういつだって、かか、かか、かか・・・夕日を背にして指を絡めてくるんだ父さんと母さんがけんかして母さんが泣いていたら自分までしょんぼりして「ごめんねって言うと仲直...
2016.03.04 20:57出遅れ小話中学生の頃教室の友達がテレビのチャンネルを『かえる』って言いだしたころ、我が家のテレビはまだチャンネルを『まわす』だった。就職したての頃同期のみんなでアドレス一覧を作った時みんなはパソコンのメールアドレス。わたしは住んでいた家の住所。うふふ。こんなふうにたいがい出遅れているわたし。最先端の波に乗っかっていなくて「おっくれてる~~~!」って笑われたけどどうしてかな?ひとり、おっくれてる~~~!が、自...
2016.03.03 03:39強いってなんだろ・・強いってなんだろ・・・「ゆみは強いから大丈夫だよ」幼い頃から事あるごとに言われ続けていた言葉。強いという言葉を今とは少し違う風にとらえていたあの頃、自分にまつわるこの形容詞がキライだったな。強いってなんだろ・・・こんなに泣き虫で、すぐ悲しくなるし、独りが好きな私なのにな。強いってなんだろ・・・強いって・・・悲しみを知っていることだよ。強いって・・・独りでいることを大事にできることだよ。強いって・・...